ごあいさつ

2011年の東日本大震災や、その後連続する災害により国土・国民の安全性に対するとらえ方が大きく変わってきました。特に行政が出来る事、出来ないこと、住民が自分たちで安全を確保することを一層強く自覚しなければならなくなりました。しかしながら、具体的にどのように身を守るかは住んでいる社会環境、自然環境や防災施設の整備状況、防災体制のあり方によって千差万別です。
 私どもは河川に関わる範囲で地域の安全に寄与できるように活動する所存です。
 そのため水理学、河川工学、地理情報システムを専門にして常に先端技術を取り入れ、様々な問題に取り組んで参りました。河川工学に関しては、近年は無償で提供されるiRICのソフトウェアと、一方で地形計測技術(レーザープロファイラーによる)の進歩による5m~0.5mメッシュ標高データが利用できるようになり両者を組み合わせて高精度な川の流れや洪水流の解析が可能になってきました。 私どもは、これまで研鑽、蓄積した技術を用いて水害、土砂害の解析、計画立案に貢献したいと考えております。

スタッフ紹介

 大学在学中(4年生から助手をしていた4年間)は毎日、桜島で発生する土石流の発生のメカニズム、発生源から海までの流下の形態の研究をしていました。実験室の水路(約15mの可変勾配水路)に土を敷き詰め、最上流から水を流して土石流の発生・流下現象を毎分200,300,400枚撮影出来る高速カメラで撮影して、実験終了後は印画紙に夜半まで焼き付け、その写真を基に解析しました。やがて、オープンリールのビデオレコーダが市販されると早速購入し、撮影時に1/100秒のタイマーをセットして粒子の動きを細かく分析していました。
 民間の建設コンサルタントに勤務しても土石流の解析業務を10年ほど続けていましたが、その他に土壌水分の挙動を観測して洪水の発生機構の分析、降雨時の雨水の浸透ならびに浸透枡の目詰まり機構の研究、河口堰周辺から河口堰貯水池への海水の地下浸透のメカニズムの研究などを手がけてきました。また河口堰周辺の田畑の湿田化対策、GIS、流出モデルへのカルマンフィルターの適用、流出タンクモデルの多数のパラメータの最適値探索(SCE-UA法)なども行いました。
 現在は有限会社シエスタクラブを立ち上げて、SWP工法の地下水解析ツールの開発を九州産業大学の細川教授、九州大学神野名誉教授と行いました。更に福岡市大濠公園の水質浄化研究、博多湾の水質調査及び3次元分析をNPO日本環境監視協会の理事長の福岡大学名誉教授山﨑先生及びNPOスタッフの皆さんと行っています。
 またArcGIS、Landformを用いてLPデータ、マルチビームデータデータの編集、地形の三次元分析、数十枚から数百枚に及ぶ地図やオルソ空中写真のモザイク作成及び画像圧縮のサービスなどを行っております。さらにNPO日本環境監視協会の活動の一環として微生物菌を用いた海域での底質改善、ため池の底質改善に取り込んできました。
 異常気象による水害・土砂害が頻発している現在、水理学、河川工学及びGIS技術を応用して、さらに知恵と経験を活用して社会に貢献していく所存です。
 GISを担当しています。
 2002年頃からGISに触れて10年以上が経過しました。当時と比べてGISデータがデジタルで整備され誰もが簡単に利用出来るようになりました。
 しかし、知らない、どのように活用して良いか分からないなど最大限活用されていない部分が多くあります。そのようなときの一助となれば幸いです。

概要

社名株式会社シエスタクラブ
所在地〒820-0004 福岡県飯塚市新立岩9-8
代表者中山 比佐雄
設立2000年9月21日
事業内容建設コンサルタント
連絡先Tel:0948-26-1675

沿革

2000年 9月21日有限会社シエスタクラブを福岡県飯塚市大字川津680番地41に設立
2008年11月 1日現在地に移転
2013年 5月社名を現在の「株式会社シエスタクラブ」に変更